アナエアロビコ(嫌気性発酵)製法のコーヒー豆について

coffee beans

京都、室町今出川上ルで、週に4時間だけひっそり、こっそりコーヒー豆の焙煎をしているコーヒー豆屋「4ADJ1 Coffee Roaster」です。

 

最近、コーヒー界隈でよく耳にするのが「アナエアロビック・ファーメンテーション」とか「アナエアロビック」という言葉です。

 

これは、コーヒー豆の精製過程での発酵プロセスのことです。よくあるウオッシュドとか、ナチュラルの好気性の発酵プロセスでは、酸素に触れることで活発化する微生物の働きで発行させるのに対して、嫌気性の「アナエアロビック」では酸素に触れずに活動できる微生物の活動で発酵させるという意味です。

 

嫌気性とか好気性とか、難しそうな言葉はちょっと置いといて、
「コーヒーとしてはどやねん?」という疑問に関わる部分に触れていきますね。

 

ただ、先にお断りしておかないといけないのは「結局、豆によって異なる」ということが、大前提の話になるってことです。

当たり前ですが、豆の精製方法が同じなら傾向が同じか?と言われれば、「それは、豆によるから飲んでみないことにはわかりません」とお答えせざるを得ないってことです。

 

以下は、先日、当店で仕入れたアナエアロビックのコーヒー豆「プーアルピーチ アナエアロビコ」についての個人的な印象です。

商品名から察しが付く通り中国のコーヒー豆です。

雲南省南嶺の標高2000メートル付近で収穫したコーヒーチェリーをアナエアロビコのナチュラルプロセスで仕上げたものです。当店では、やや浅煎りのハイローストでご提供しています。

プーアル茶の発酵プロセスも参考にした独自のAnaerobic Fermentation (嫌気性発酵)の影響でしょうか、若い軽めの赤ワインのような甘みの強い味と香りが、多層に口の中でふんわりと優しく広がるような感じです。

コーヒーに、どっしりとした苦味を求める人には、正直、合わない、フルーティーで甘酸っぱいコーヒーです。そして、しっかりと発酵させているためと思われる存在感のある香りの広がりが特徴的です。

 

ワイルドで苦みの強い男前な俳優より、都会的で洗練された甘く優しい雰囲気イケメンな俳優を好まれる方は、是非、一度お試しいただければと思います。

 

当店では、下記の2種の商品をご用意しています。
気になる方は、飲んでみてください。

 

■プーアルピーチ アナエアロビコ(300g)
こちらは、シングルでアナエアロビコを楽しんでいただく商品です。

■アナエアロビコブレンド(300g)
スッキリした酸味のある豆をブレンドして、プーアルピーチアナエアロビコの甘みとのバランスをとっています。方向性の違うコーヒー豆のブレンドで、味と香りに深みが加わります。

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