コーヒーの酸味を程よく和らげる小技2つ

coffee beans

こんにちは。

京都市上京区の同志社大学の近くで、週4時間だけひっそりと営業している自家焙煎コーヒー豆専門店、4ADJ1 Coffee Roaster の店主ADJ1です。

 

 

さて、今回は「コーヒーの酸味を和らげる小技」についてのお話です。
もちろん、ミルクを入れるとか、砂糖入れるとかでも、ある程度対応はできるのですが、そういうのではなく、あくまでも、コーヒーをストレートで楽しむという範囲に限定した手法でご紹介したいと思います。

 

本題に入る前に、もう1つの手段も軽く触れておきたいと思います。
それは「酸味」という言葉の呪縛から、一度、自分のマインドセットを解き放つことです。酸味という言葉の意味を「酸っぱい」とするか、「甘酸っぱい」とするか、「果物っぽい」とするか、これは人によってかなり違いがあるようです。

 

人によっては、酸味のコーヒーというと「レモンを丸かじりする」ようなイメージで捉えて、首を横にぶるんぶるん振って「無理」と仰るのですが、「でも、みかんやりんごにも、酸味はありますよね、あれもダメですか?」と尋ねると大体「あ、それは大丈夫。というか結構好き」というような答えが返ってきます。

 

まあ、酢豚にパイナップルが要るのか要らないのかみたいな話で、コーヒーは苦さが命なので酸味があるのは違和感しかないというレベルで、酸味がダメという方は無理なのですが、それ以外の方は、ちょっと先入観を外して、一度向き合ってみるのがよいかもしれません。

 

 

では、そういうマインドセットを完了させたところで、本題にいってみましょう。

コーヒーの酸味を程よく和らげる小技。まずは、1つ目です。

 

 

1.苦みのしっかりしたコーヒー豆を混ぜる

 

いきなり何ということを書くねん。とお叱りを受けるかもしれませんが、これは僕の中では王道です。

 

浅煎り系の酸味の強い豆に対して、1割程度を目安に、深煎り系の苦みしっかりのコーヒー豆をブレンドするのです。すると、酸味の当たりがマイルドになって、酸味が苦手という方にとっては相当飲みやすいコーヒーになります。

 

ただし、ちょっと注意事項があります。
それは、混ぜ過ぎ注意です。上記の通り、混ぜる量は1割程度、つまり、全体で100gだったら、10gぐらいまでが限界と覚えておいてください。理由は、簡単に言えば、苦い味のほうが強いので、たくさん混ぜると浅煎りのコーヒー豆が持っている味や香りなど、味わいたい良さまで押しのけてしまうからです。

 

深煎りのコーヒー豆は、絵の具でいうと黒です。ほんの少しで、元の色を魅力的にくすませることができますが、入れすぎると「ほぼ黒やん」という自体になります。MAX1割、これでいってください。

 

では、続いて、コーヒーの酸味を程よく和らげる小技。2つ目です。

 

 

2.ドリッパーを低速系のものに変える

 

ドリッパーには、お湯を注いだ時に下に落ちるのが早いもの(高速系)と緩やかなもの(低速系)があります。

高速系の代表格は「ハリオV60」シリーズです。円錐形で、内側の縦ライン(リブ)が上までしっかり入っているものはこのタイプです。このタイプは、サッと素早くコーヒーをドリップして、軽やかで、酸味も味わう感じで抽出するのが得意なドリッパーです。

 

もちろん、意識して、蒸らし時間を長く取って、お湯をできるだけ細くゆっくりと落とすなど淹れ方でカバーできますが、大変なので、設計上、濃く深く味わうように抽出するのが得意なドリッパーを使うと随分楽に濃く抽出することができます。

 

 

その低速系の代表格が、コーノ式のドリッパーです。
パッと見は、ハリオV60に似ているのですが、リブが上までは達しておらず、上部にしっかりドームを形成して、お湯がしっかりコーヒーの成分と混ざり合うようゆっくり落ちるような構造設計になっています。これを使えば、説明書通りでゆっくり濃いめに抽出されるので、高速ドリッパーで落とすのに比べて、酸味も中和されて、まろやかなコーヒーに仕上がりやすいです。

 

 

酸味のあるコーヒーの魅力は、その酸味とセットで存在している甘みや果実のような爽やかさなどポジティブな要素がたくさんあるので、この記事でご紹介した小技を使って、一度、試してみてください。
あなたにとってのコーヒーの楽しみ方の範囲が、ググッと広がりますよ。

 

それでは、今回はこのあたりで!

参考商品

・コーノ 名門 2人用 フィルター MDN-21

・コーノ 名門 4人用 フィルター MD-41

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