淹れたてのコーヒー、美味しいですよね。
豆を挽いている時から広がる香り、蒸らしのお湯を注ぐと
さらにブワッと広がり、鼻から脳を刺激してきます。
カップに注ぎ、立ち上る湯気を眺め、ふうッと息を吹きかけて
冷ましながら口の中に流し込む。もう、最高です♪
このままで納得しておけばよいのに、
今回は少し余計なことを書きます。
それが、冒頭の「ぬるいコーヒーを飲もう!」です。
淹れたての熱々をふうふうしながら飲むのが最高なのに、
なんで?ってなりますよね。
普段は、それでOKですし、それが最高なのは間違いないんです。
ただ、「コーヒーの味をしっかり確認したい!」という時には、
是非とも、ぬるくなるまで冷ましてから飲んでみてほしいのです。
■そのコーヒーの実力がわかるのは「ぬるめ」の温度
淹れたてのコーヒーには、2つの魔法がかかっています。
この魔法効果で、本来の実力よりかさ増しされて評価している
ケースがあるので、もしそのコーヒーの本当に実力を確かめたい
なら、淹れた直後に半分ぐらい飲んだ後、残りを常温に近づける
ぐらいまで冷ましてから飲んでみてほしいのです。
こうすることで、2つの魔法効果が消え、本来の味を感じることができます。
ところで、先ほどから述べている「2つの魔法効果」とはなんなのか?ここで、ちょっと説明しておきます。
【魔法効果1】プロセスで下駄上がる効果
豆を挽くところからのプロセスで、じらされた挙句視覚や
嗅覚からの情報で「これは美味しい!」という刷り込みが
おこなわれ、口に含む頃には、そういう気分が出来上がって
しまいがちです。
冷静になるためにも、少し時間を置くのは効果的です。
【魔法効果2】温度で味覚情報がキャッチしにくくなる
効果1は心理的な性格の強い要素でしたが、こちらは科学的、現実的な要素です。
それは「熱すぎ冷たすぎだと人間の舌が感知できない」ということです。
この点に関しては、当店の運営しているYouTubeチャンネルでも
解説していますので、詳しくはそちらをご覧ください。
実際に、僕自身も、コーヒーの味をちゃんと確認したい時などは
淹れたてを半分だけ飲んで、あとはぬるくなるまで放置してから飲んでいます。
こうすることで、最初の淹れたてでは感じ取れなかった味が良くも悪くも感じ取れるようになります。
そう、「良くも悪くも」なので、確かめたばっかりに・・・という
悲劇も生じる可能性はあります。
僕個人としては、
「冷めても美味しいコーヒーこそ、真に美味しいコーヒー」
と考えています。
ご興味のある方は、是非お試しください。